2023年も「出生数は過去最少」「死亡数は過去最多」。たった1年で83万人も人口が減少
[2024/2/29 00:00]
2023年の人口の動き
厚労省は、2023年の人口動態統計の速報値を公開しました。
今後、多少の修正の可能性はありますが、昨年1年の人口の動きが分かる資料です。
なお、この統計は日本人だけではなく、日本在住の外国人も含んでいます。
出生数は過去最少
2023年の出生数(生まれた子供の人数)は、75万8,631人でした。
これは前の年よりも41,097人も減少し、過去最少となりました。
出生数が減少するのは8年連続です。
死亡数は過去最多
2023年の死亡数は、159万503人でした。
これは前の年よりも8,470人も増加し、過去最多となりました。
なお、47都道府県のすべてで、出生数よりも死亡数の方が多くなっています。
たった1年で83万人も減少
出生数と死亡数の差である「自然増減数」は、マイナス83万1,872人でした。
これは、前の年よりも49,567人も少なく、過去最大の減少となりました。
「自然増減数」の減少は、17年連続です。
そして、83万人という人数は、かなり大きな数字です。
例えば、47都道府県の人口ランキングの41位を争っている佐賀県と山梨県の人口は79万人ですから、それよりも多いことになります。
つまり、1年間で、そこそこの規模の県が無くなっていると思えば良いでしょう。
結婚が減り、離婚が増える
最後に婚姻件数(結婚した数)と離婚件数を見てみましょう。
2023年の婚姻件数は48万9,281 組でした。
これは、前の年よりも30,542組も減っています。
一方、離婚件数は、18万7,798組でした。
こちらは、前の年よりも4,695組増えています。
2023年も婚姻が減り、離婚が増える傾向が続きました。
日本は婚姻件数と出生数が強く関連しているので、婚姻件数が減り続けているのは悪い兆候です。