3月の食品値上げは「加工食品」と「菓子」が中心。「ビーンショック」でチョコレート菓子が高騰
[2024/3/1 00:00]

3月も728品目の食品が値上げ
調査会社の帝国データバンクによれば、3月も728品目の主要な食品が値上げされます。
そして、3月の平均値上げ率は17%が予定されています。
昨年の同じ時期に比べて、値上げされる品目は少なくなりましたが、値上げ幅が大きくなってきました。

「ビーンショック」でチョコレート製品が値上げ
3月に値上げされる品目が多いのは、レトルト食品や冷凍食品など「加工食品」です。
値上げされる食品のうち、半数以上を「加工食品」が占めています。
次に値上げが多いのが、チョコレート加工製品を中心にした「菓子」です。
チョコレートは、原料となる砂糖価格の上昇に加え、産地の南米の大雨が原因でカカオ豆が高騰した「ビーンショック」が影響しました。

値上げされる可能性が高い「調味料」
値上げの原因で一番多いのは「原材料」の高騰でした。
トマトやオレンジなど野菜・果物や畜肉価格の高騰が響き、値上げが継続する食品もみられます。
そして、「物流費」「円安」「人件費」など、複数の原因が食品の値上げを招いています。
なお、原材料ではコショウなどのスパイス製品、大豆、畜肉製品が上がり始めています。
帝国データバンクでは、早ければ5月以降にも、調味料類を中心にまとまった値上げが発生する可能性があると警告しています。
保存の効く調味料については、少し多めに買っておくと良いでしょう。
