移住希望の人気は一都三県の隣の県。相談窓口では「静岡県」、セミナー出席者は「群馬県」が1位

移住を希望する人によるランキング
認定NPO法人 ふるさと回帰支援センターが移住希望地のランキングを公開しています。
このランキングは、相談窓口と、移住相談のセミナー参加者の移住希望地を、それぞれランキングしたものです。
相談件数の1位は「静岡県」
相談窓口における移住希望地の1位は「静岡県」でした。
静岡県は移住フェアやセミナーに加え、市町の移住担当者とセンターの相談員を交え三者で具体的な話ができる「出張相談デスク」を70回も開催したことが相談の増加につながりました。
2位は「群馬県」で、生活費や教育費の安さから、子育て世代からの相談が増えています。
相談窓口での移住希望地ランキング
- 静岡県
- 群馬県
- 栃木県
- 長野県
- 宮城県
- 福岡県
- 北海道
- 山梨県
- 山口県
- 広島県
セミナー参加者に人気の「群馬県」
セミナー参加者の移住希望地の1位は「群馬県」でした。
群馬県は、「古民家DIY」や「FP(ファイナンシャルプランナー)に聞く移住のお金」など、移住希望者のニーズに即したセミナーを年間51回も実施したことが集客につながりました。
また、「古墳などの歴史・文化」や「地域ならではの食」など幅広いテーマでセミナーを実施したことも効果的でした。
3位に入った「和歌山県」も、移住を真剣に検討している層に向けた詳細な情報のセミナーから、ファンを増やすための地元書店や百貨店と連携したセミナーまで、幅広い方向性のセミナーが効果的でした。
このように、セミナー参加者のランキングの上位の県は、移住希望者を集めることに積極的な県です。
その県が移住者に対して、どれぐらいの熱意を持っているかということが分かるという意味でも、有益な情報と言えるでしょう。
セミナー参加者の移住希望地ランキング
- 群馬県
- 愛媛県
- 和歌山県
- 新潟県
- 長野県
- 高知県
- 広島県
- 福島県
- 北海道
- 静岡県
移住への関心はコロナ前を越えた
ふるさと回帰支援センターにおける2023年の移住相談件数は59,276件でした。
前年に比べても13.3%も増えており、3年続けて過去最多となりました。
コロナ禍の息苦しい生活が、移住への関心を高めたことが分かります。
移住希望地では、東京を中心とする一都三県を取り巻く地域が上位に入っています。
都会と自然の両方の魅力があり、いざというときには東京にも近いことが魅力となっているのでしょう。
その一方で、東京から遠く離れた地域への関心も高く、移住希望地の遠近の二極分化が進んでいることが分かります。
