6年間で4倍に増えた「50代」の転職。「人手不足」で採用年齢が上昇
[2024/3/28 00:00]
「50代」の転職が急増
30歳以上をターゲットとした転職サイト「ミドルの転職」が、年代別の転職実績を公開しています。
2023年の転職者数は、2018年の2.08倍となり、倍増しました。
それを牽引しているのが「50代」で、なんと4倍に増えています。
「30代」が1.55倍、「40代」も1.75倍と増えていますが、「50代」の実績は図抜けています。
「人手不足」が背景に
どうして「50代」の転職が増えたのでしょう。
エン・ジャパンでは、その理由として、人手不足により求人の対象年齢が上がったことを挙げています。
つまり、30代、40代が取れずに、50代を採用する企業が増えたのです。
また、コロナ禍などの不測の事態に備えるため、経験者採用を選ぶ企業も増加しました。
これらの事情により、「50代」が転職できる状況が訪れているのです。
転職後の条件も改善
「50代」が求められている、もう一つの証拠が、転職後の年収です。
2022年に、転職した「50代」のうち、年収が増えた人は「41%」でした。
それが、2023年には「45%」に増えました。
つまり、「50代」への需要が増えたために、転職後の条件が良くなっているのです。
とはいえ、他の年代に比べると、「50代」の転職が厳しいことに変わりはありません。
しかし、以前に比べればトライするチャンスが出てきたと言えるでしょう。