「海外留学」すると、どれぐらいお金がかかるのか
留学させた親などへのアンケート
ソニー銀行が、「留学検討者と経験者の実態調査」の結果を公開しています。
以前の海外留学は、専門的な勉強のために大学4年間を相手国で過ごすことが多かったのですが、最近は短期の語学留学が多くなり、留学先や留学費用の幅が広がっています。
この調査では、子どもの留学を検討している親150名と、留学を経験した子どもを持つ親52名に、インターネット経由でアンケートしています。
小規模なアンケートですが、現在の留学事情の一端を知ることができる内容となってます。
留学先は英語圏が人気
親が子どもに行かせたい留学先の調査では、第1位アメリカ、第2位カナダ、第3位オーストラリアと、北米と豪州への人気が高く、続いてイギリス、7位にはフランスと、ヨーロッパ主要国を希望する親が多いことがわかりました。
アジアでは、シンガポールが9位にランクインしています。
留学期間は「1カ月未満」が多い
子どもの留学を検討している親は、「6カ月~2年未満」と回答する方が多く、長期で多くの知識や経験を取得して欲しいと希望する方が多いことがわかります。
しかし、実際に留学させた親の回答では、「1カ月未満」が最多と、短期留学が多いことがわかりました。
留学費用は「100万未満」が最多
実際に用意した費用は「100万円未満」の方が多い結果となりましたが、子どもの留学を検討中の親は「100万円を超える費用」を考えている人が多数派となり、中には「1,000万円以上」の金額を想定している人もいます。
資金は短期間で準備
また、留学経験者の子を持つ親に対し「留学費用をいつから準備し始めたか」を質問したところ、「6カ月未満」と応えた親が6割で、意外なほど短期間で準備した人が多くなっています。
一方で、10%の親は「5年以上」と回答しており、かなり計画的に留学資金を準備している人もいます。
意外にかかる食費と小遣い
学費以外にかかりそうなお金として、住居費を挙げた人が多いのですが、実際に留学させた経験者は、現地での食費や小遣いに、お金がかかったと回答しています。
事前準備は、治安状況とお金の管理方法
留学経験者の子を持つ親が、「留学前に確認しておくべき事柄」として挙げているのは、「留学先の
治安状況」と、「お金の管理方法の取り決め」の2つでした。
また、現地の学校、文化、病院、保険など、調べておくべきことがたくさんあることがわかります。
自分自身の留学ならば、幅広く検討を
この調査は、自分の子供を対象にした留学ですが、50歳以上を対象とした短期の語学留学コースも増えています。
この場合の目的は、英語学習のやり直しが主ですが、TOEICの得点向上を目的とした本格的なコースも用意されています。
英語の学習が目的であれば、フィリピン、香港、インド、スリランカなどの選択肢もあり、欧米よりも費用を抑えることができます。
留学は、お金と時間がかかる手段なので、目標をはっきりさせてから、それにあった国やコースを選択しましょう。