ふるさと納税でできる、空家になった実家の管理作業
実家の情報を確認できる返礼品
ふるさと納税の返礼品として、「空家になった実家の管理サービス」を提供する自治体が増えています。
例えば、「愛媛県 東温市(とうおんし)」では、15,000円の寄付で、NPO法人に委託して、作業員3人の2時間の作業を提供します。
寄付金が30,000円なら2回、45,000円なら3回の作業が申し込めます。
作業内容は次の通りです。
- 建物内の空気の換気、水道の通水、簡単な清掃と雨漏りや異常の有無の確認
- 建物外部の異常や劣化の有無の確認
- 庭の現状やポスト内を確認し、不要物は廃棄処分し、郵便物は転送
- 作業完了後、報告書を作成しメール又は郵送
http://www.city.toon.ehime.jp/furusatonouzei/
また、「岐阜県 七宗町(ひちそうちょう)」では、4,000円の寄付で、民間の建設会社に委託して、次のような作業を1回してくれます。
- 敷地内のゴミ撤去・家、敷地のチェック
- 家、敷地の状況報告・ポスト内の郵便物転送
寄付を24,000円にすると、月1回の作業を、半年間続けてくれます。
「空家になった実家の管理サービス」を探すときの注意
この2つ以外にも、多くの自治体で、空家の確認サービスが提供されています。
ただし、利用する際に、注意すべき点が2つあります。
- 自分の実家(空家)がある自治体が提供していないと利用できない
- 提供する自治体によって、サービス内容が異なる
地元の自治体でやっていることを確認する
自治体の「空家になった実家の管理サービス」では、対象となる空き家が、その自治体内に限られています。
サービスを探す時は、自分の実家がある自治体の名前と「ふるさと納税」の組み合わせで検索して、そういうサービスをやっているかどうかを確認しましょう。
ふるさと納税の総合サイトなどで検索する場合は、「見守り」「見守る」などのキーワードで検索すると、探しやすいようです。
サービス内容は必ず確認する
もう1つの注意はサービス内容の確認です。
「空家になった実家の管理サービス」は、提供する自治体によってサービスの内容が大きく異なります。
多くの自治体では、地元の「シルバー人材センター」などに業務を委託しているのですが、その作業内容は千差万別です。
例えば、「福岡県 糸島市(いとしまし)」では、10,000円の寄付で、次の作業を1回行なってくれます。
- 2時間程度の外周除草、家屋周辺清掃作業(標準面積165平方m)
- 空き家の巡回
- 屋外からの破損等の目視確認
- 不法侵入、不法投棄、屋内外の状況確認
- 現況及び作業確認写真の送付
http://www.city.itoshima.lg.jp/furusato/li/030/200/index.html
しかし、「三重県 松阪市(まつさかし)」では、同じ10,000円の寄付でも、敷地外からの家屋の写真撮影を2回して報告されるだけです。
http://www.city.matsusaka.mie.jp/site/furusatonouzei-nouzei/furusatonouzei-tokusanhin.html
写真撮影で現状が確認できるだけでも悪くはありませんが、同じ寄付金額で「2時間程度の外周除草、家屋周辺清掃作業」が有るのと無いのとでは大違いです。
地元の自治体で、「空家になった実家の管理サービス」を行なっている場合でも、必ず作業内容を確認してから申し込みましょう。