40歳以上で転職活動をするきっかけは「会社の将来性への不安」
40歳以上で転職活動をしている人の本音
転職情報サイト「リクナビNEXT」が、40歳以上の会員を対象にしたアンケートの結果を公開しています。
2018年9月に行なわれたインターネット調査のうち、40歳以上の正社員278人の回答をまとめています。
調査の結果は、40歳以上で転職活動をしている人の本音がうかがえるものとなっています。
転職のきっかけは「会社の将来性への不安」
転職サイトに登録して、転職活動をしている人は、何がきっかけで転職を考えるようになったのでしょう。
一番多いのは「会社の将来性への不安」でした。
次に多いのが「仕事の達成感が感じられない」です。
この2つは、半分以上の人が挙げています。
自分の年齢が影響しないか不安
実際に転職活動をしていると、どんなことに不安を感じるのでしょうか。
一番多いのは「年齢によって先行の際不利になる」でした。
回答者の8割以上が挙げており、40歳以上という自分の年齢が採否に影響することを心配しています。
そして、「希望する年収が得られる仕事がみつかるか」と「転職したいと思える仕事がみつかるか」が続きます。
自分の希望に合う仕事があるのだろうかという不安が強く感じられます。
仕事に必要とされる能力が知りたい
では、転職活動をしている人は、どんな情報を求めているのでしょうか。
「求人広告に詳しく記載してほしい情報」という形で聞いています。
一番多いのは「担当する仕事に必要とされる能力」でした。
次も「担当する仕事のミッションと明確な役割」が続いており、自分にできる仕事なのか、どんな役割が与えられるのかということを知りたいことが分かります。
また、「採用選考の基準」も上位に入っており、年齢による選考への影響への不安が、ここでも表れています。
不安の対象が「会社軸」から「自分軸」へ
この結果について、リクナビNEXTの藤井薫 編集長は、次のようにコメントしています。
ミドル・シニアの半数以上が会社の将来不安といった“会社軸”をきっかけに転職活動するが、いざ活動してみると、年齢や年収減少の不安にさいなまれるだけでなく、そもそも「転職したいと思える仕事が見つかるかどうか」といった“自分軸”への不安が6割を超えるという結果となった。その不安を受けて、求人広告に記載してほしい情報も、「担当する仕事で必要とされる能力」といった項目が上位に挙がった。
求職者は、自分に合った仕事を探すうえでも、「自分の能力・経験は、どのような点で企業に対して貢献できるのか?」、これまで仕事で培ってきた“強みや持ち味"の棚卸しが求められる。
つまり、現状への不安から転職活動を始めると、今度は自分の能力への不安が湧いていくるというわけです。
そこで自分を見つめ直すことが、転職活動を進めるためには必要なのです。