自由に定年を決めて良いとしたら「65歳以上70歳未満」まで働きたい

[2019/6/5 00:00]

「定年」についてのアンケート

旅行サイトの「エアトリ」が、「終身雇用に関するアンケート」の結果を公開しています。

2019年5月にインターネットで行なわれたアンケートには、20代~70代の男女825人が回答しています。

ここでは、「定年」についての結果を紹介します

65歳前後の定年を希望する人が多い

「自由に定年を決めて良いとしたら何歳まで働きたいですか」という質問に対して、一番多い答えは「65歳以上70歳未満」でした。

次に「60歳以上65歳未満」が続き、65歳前後が一つの目安となっていることが分かります。

出典:エアトリ

なお、「60歳未満」が良いという人は、次のようにコメントしています。


そんなに働きたくない。欧米のように50でリタイアできる環境を目指すべき。(30代男性)

逆に「70歳以上75歳未満」まで働きたいという人は、つぎのようにコメントしています。


年金だけの生活では不安が有り、生活のために働く必要が有れば、仕方なく働く。(60代女性)

自分が高齢者でも、高齢者とは働きたくないという人もいる

もし、定年が延長されたとして、一緒に働く人にはどのように感じるでしょう。

そこで、「65歳以上の人が同じ会社で働くことに対してどう思いますか」と聞いています。

これは、回答者の年齢によって回答に差がありました。

どの世代でも一番多い回答は「どちらともいえない」です。

しかし、年齢が若いほど「一緒に働きたくない」という人が多く、「一緒に働きたい」という人が少なくなります。

出典:エアトリ

「一緒に働きたくない」という人のコメントは次のようなものです。


どうしても身体に支障が出てくる。それを素直に認めなかったり、ミスを若手のせいにされて尻拭いに奔走する方が必要となってくる。結局、人手が足りなくなる。(40代女性)


加齢による能力低下を我慢しなくてはならない状況にストレスを感じる(40代女性)

そして、自分が「60代以降」であっても、「65歳以上の人と一緒に働きたくない」という人が1割近くいます。

つまり、「自分は若い人とともに働きたいが、高齢者とは働きたくない」もしくは、「自分だけは普通の高齢者とは違う」と思っているのでしょう。

高齢者が働くことに対して、同じ年齢の人でも、このように考えているのですから、若い人に理解を求めるのは難しいことが予想されます。

[シニアガイド編集部]