将来住むなら、やっぱり「土地付き一戸建て」。できれば「新築」で

[2019/8/19 00:00]

これから家を買うならどんな家

あなたが家を買うなら、土地付き一戸建てですか、それともマンションですか。

これから住宅を購入する意志がある人は、住宅の種類や所有についてどう考えているのでしょうか。

この記事では、国土交通省が行なった「土地問題に関する国民の意識調査」のデータを紹介します。

この調査は、2019年1月から2月にかけて、調査員による面接で行なわれ、全国の20歳以上の男女1,627人が回答しています。

「一戸建て」希望が6割以上

「今後住みたい住宅の形」では、「一戸建て」が圧倒的な人気でした。

回答者の6割以上が「一戸建て」を選んでいます。

一方、「マンション」を選んだ人は1割しかいません。

「一戸建て、マンションのどちらでも良い」という人は2割います。

つまり、積極的に「マンションが良い」という人よりも、「マンションでも良い」という妥協で選ぶ人の方が多いのです。

出典:データを基に編集部が作成

「土地も含めて所有したい」が7割以上

次に「住宅の所有意識」を聞いています。

これも「土地、建物については両方とも所有したい」という人が圧倒的に多く、7割を超えています。

「賃貸住宅(借家)でも良い」という人は2割を切ります。

「家が所有なら、土地は借地でも良い」という人は、さらに少なくなります。

「土地も含めて、自分の持ち家が欲しい」という気持ちは、とても強いことが分かります。

出典:データを基に編集部が作成

「新築住宅に限る」は5割以上

今度は「新築住宅か、中古住宅か」を聞いています。

「新築住宅」に限るという人は、5割強でした。

「一戸建て」や「土地を含めた所有」に対する願望に比べると、「新築」へのこだわりは少ないようです。

ただし、最初から「中古住宅」という人は1.8%しかいません。

実際には、「新築、中古のどちらでもよい」という人が4割近くを占めています。

つまり、「できれば新築住宅が良いが、中古住宅でも良い」が、中古住宅に対する本音なのです。

出典:データを基に編集部が作成

理想から現実への着地点

調査の結果を見ると、将来の自宅として「新築の土地付き一戸建て住宅」を希望する人が多いことが改めて分かりました。

「マンション」や「賃貸住宅」、「中古住宅」などを最初から希望する人は少数派です。

「本当は一戸建てにしたいが、マンションでも良い」「本当は新築が良いが、中古でも良い」という「でも」付きの選択が、回答者の本音のようです。

ただし、大都市圏、特に東京圏で、土地付き一戸建てを新築することは簡単ではありません。

実際に自宅を購入する際は、家の形式だけにとらわれずに、通勤時間などの利便性も忘れずに考慮しましょう。

[シニアガイド編集部]