将来住むなら、やっぱり「土地付き一戸建て」。できれば「新築」で
これから家を買うならどんな家
あなたが家を買うなら、土地付き一戸建てですか、それともマンションですか。
これから住宅を購入する意志がある人は、住宅の種類や所有についてどう考えているのでしょうか。
この記事では、国土交通省が行なった「土地問題に関する国民の意識調査」のデータを紹介します。
この調査は、2019年1月から2月にかけて、調査員による面接で行なわれ、全国の20歳以上の男女1,627人が回答しています。
「一戸建て」希望が6割以上
「今後住みたい住宅の形」では、「一戸建て」が圧倒的な人気でした。
回答者の6割以上が「一戸建て」を選んでいます。
一方、「マンション」を選んだ人は1割しかいません。
「一戸建て、マンションのどちらでも良い」という人は2割います。
つまり、積極的に「マンションが良い」という人よりも、「マンションでも良い」という妥協で選ぶ人の方が多いのです。
「土地も含めて所有したい」が7割以上
次に「住宅の所有意識」を聞いています。
これも「土地、建物については両方とも所有したい」という人が圧倒的に多く、7割を超えています。
「賃貸住宅(借家)でも良い」という人は2割を切ります。
「家が所有なら、土地は借地でも良い」という人は、さらに少なくなります。
「土地も含めて、自分の持ち家が欲しい」という気持ちは、とても強いことが分かります。
「新築住宅に限る」は5割以上
今度は「新築住宅か、中古住宅か」を聞いています。
「新築住宅」に限るという人は、5割強でした。
「一戸建て」や「土地を含めた所有」に対する願望に比べると、「新築」へのこだわりは少ないようです。
ただし、最初から「中古住宅」という人は1.8%しかいません。
実際には、「新築、中古のどちらでもよい」という人が4割近くを占めています。
つまり、「できれば新築住宅が良いが、中古住宅でも良い」が、中古住宅に対する本音なのです。
理想から現実への着地点
調査の結果を見ると、将来の自宅として「新築の土地付き一戸建て住宅」を希望する人が多いことが改めて分かりました。
「マンション」や「賃貸住宅」、「中古住宅」などを最初から希望する人は少数派です。
「本当は一戸建てにしたいが、マンションでも良い」「本当は新築が良いが、中古でも良い」という「でも」付きの選択が、回答者の本音のようです。
ただし、大都市圏、特に東京圏で、土地付き一戸建てを新築することは簡単ではありません。
実際に自宅を購入する際は、家の形式だけにとらわれずに、通勤時間などの利便性も忘れずに考慮しましょう。