現在の働き方に関わらず、「70歳まで働く」が共通の目標
55歳以上に聞いた働き方のアンケート
野村総研グループのNRI社会情報システムが、「シニア世代の就業意識」についての調査結果を公開しています。
2019年3月に行なわれたインターネット調査には、55歳以上の男女2,000人が回答しています。
「70歳まで働きたい」人が多い
現在働いている人は、何歳まで働きたいと思っているのでしょうか。
アンケートの平均値を見てみましょう。
55歳~59歳の正社員は「69.6歳」、パート/嘱託は「70.0歳」までとしています。
60歳~64歳の正社員は「70.3歳」パート/嘱託は「69.8歳」でした。
年齢や働き方に関わらず、「70歳まで働きたい」と考えている人が多いことが分かりました。
正社員以外の働き方も見えてくる
次に、50代後半で正社員として働いている人に対して、今後の働き方のイメージを聞いています。
「正社員」の比率は、年齢が進むにつれて減っていき、65歳を過ぎると半分を切ります。
つまり、現在は正社員であっても、65歳が区切りとなって、正社員以外の働き方に移行すると考えている人が多いのです。
では、「正社員」以外では、どんな働き方を想定しているのでしょうか。
60代前半の働き方を見ると、「パート/嘱託」が増え、「シルバー人材センター/NPO」や「インターネット経由で受注する仕事」を挙げる人が出てきます。
つまり、「正社員」から「パート/嘱託」に移る人が主流ですが、「シルバー人材センター/NPO」や、インターネット経由で受注するフリーランスなどの働き方も検討の対象となっています。
年代が進むにつれて、いろいろな働き方が検討対象に入ってきます。
「何歳まで」「どんな働き方」かを考える
アンケートの結果をまとめると、「65歳までは正社員として働き、70歳までなんらかの形で働き続けたい」と考えている人が多いことが分かります。
特に、「70歳まで働き続けたい」というのは、年齢や働き方を問わず、一つの目標になっていることがわかりました。
あなたが50代に入ったら、「何歳まで」「どんな働き方」で働くか、自分の体力や必要な収入なども含めて考えておきましょう。