転職回数が多くなると、会社に不満を感じやすくなる
[2019/10/6 00:00]
転職回数と会社への愛着の関係
マーケティングリサーチ会社のアスマークが、転職回数と会社への愛着の関係についてレポートを公開しています。
2019年3月から5月にかけて行なわれたインターネット調査には、全国のサラリーマン1万1,888人が回答しています。
転職回数が多いほど満足度が下がる
最初に、「あなたは、今の職場で働くことに満足していますか」という質問で、会社に対する満足度を見ています。
回答者のうち、会社に満足している人の割合は「38.7%」でした。
これを、転職回数ごとに見ると、転職した回数が多くなるほど会社への満足度が下がることが分かります。
転職回数が多いほど、また転職したくなる
次に、「あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか」と聞いています。
「働き続けたいと思っていない」、つまり転職を考えている人は、回答者全体の25.6%でした。
そして、転職回数が多くなるほど、この職を離れて転職したいという人が増えていきます。
転職が幸福への道とは限らない
今回の調査結果から、転職回数が多くなると、会社への満足度が下がり、転職したいという気持ちが強くなることが分かりました。
不満を解消するために転職を繰り返しているのに、どうして転職回数が多くなると会社への不満が強くなるのでしょうか。
アスマークでは、一つの理由として「転職の度に条件が悪くなっている」と推測しています。
もう一つの理由として、複数の会社を経験することによって視野が広がり、「あそこはあの会社の方が良かった。ここはあの会社の方がよかった」などと比較してしまうことが影響するのでしょう。
極端なことを言えば、「こんなことなら、あの会社に居ればよかったのに」と考えてしまうこともありえます。
幸福を求めて転職を繰り返すことが、幸福へと続く道とは限らないことがわかる調査結果でした。