転職が成功だったと感じている人は「3割」しかいない
転職に関するアンケート
人材サービス会社のライボが、「転職に関する意識調査」の結果を公開しています。
2019年11月に行なわれたインターネット調査には、転職活動経験者253人が回答しています。
小規模なアンケートですが、転職につきものの満足感や失望について、リアルな意見が得られています。
転職活動に「成功した」と感じた人は3割
自分の転職活動についての評価で一番多いのは、「(成功、失敗の)どちらともいえない」でした。
全体の5割以上を占めています。
自分の転職活動が「成功した」と考えている人は、3割しかいません。
転職が成功だったと思っている人は、意外に少ないことが分かります。
「失敗した」と感じたのは「職場の雰囲気」
自分の転職活動を「失敗した」と感じている人に、理由を聞いています。
一番多かったのは、「新しい職場が思っていた雰囲気と違った」でした。
また、「情報収集が不十分だった」も3割を超えています。
転職活動が失敗したと思う理由
- 新しい職場が思っていた雰囲気と違った 38%
- 情報収集が不十分だった 35%
- 契約内容のギャップ 28%
- 人間関係がうまくいかない 28%
- 前職の方が良かった 17%
- 給与が下がった 17%
- 転職動機が曖昧だった 16%
- 職務内容がスキルに合っていなかった 7%
「成功した」と感じている人は具体的な転職理由があった
自分の転職活動を「成功した」と感じている人に理由を聞いています。
一番多かったのは、「具体的な転職理由があった」でした。
どうして転職するのか、転職してから何を実現したいのか、具体的に分析していたことが転職の成功につながったのでしょう。
そして、「年収や待遇に満足している」が続きます。
転職先の給与や福利厚生が期待に反していないことが、転職が成功したという満足感につながっているのでしょう。
転職活動が成功したと思う理由
- 具体的な転職理由があった 43%
- 年収や待遇に満足している 39%
- 自分が成長できた 26%
- スピーディに転職できた 23%
- 職場の雰囲気が合っている 23%
- 情報収集を徹底的に行なった 21%
「後悔していることがある」人は3割
自分の転職が「成功した」と感じている人でも、「こうしておけばよかったという後悔がある」人が3割を超えています。
業界調査と自省の不足が後悔につながる
自分の転職活動において後悔していることで、一番多いのは「業界、職種についての調査」でした。
転職活動中の情報収集は重要な作業ですが、完璧に行なうことは簡単ではありまえん。どうしても、悔いが残りやすいのでしょう。
また、「自分の市場価値への理解」も少なくありません。
転職活動にあたっては、自分のスキルや経歴、業績などを客観的に分析する必要があります。
そして、志望する企業にそれらが通用するのかを考えなければなりません。
その際に、自分への問いかけと検討が足りないと後悔につながるのでしょう。
転職活動において後悔していること
- 業界、職種についての調査 47%
- 自分の市場価値の理解 39%
- 雇用条件の確認 24%
- 転職エージェントの活用 23%
- 資格の取得 22%
- 職務経歴書の作り込み 19%
- 面接練習 18%
- 人脈づくり 18%
- 前職でのマネージメント経験 18%
転職のチャンスは数回しか訪れない
長い会社員人生において、「転職」のチャンスはそんなに多くありません。
転職の回数が、ある程度を超えるとコースが閉ざされてしまいます。
また、自分の年齢が高くなるにつれて進むことができるコースが限られてきます。
たった数回しか訪れない貴重なチャンスなのですから、後悔のないように全力を尽くしましょう。