新型コロナの影響で、防災用品に「マスク」を用意する人が増えている
防災用品の備蓄についてのアンケート
9月1日の「防災の日」を前に、一般財団法人 日本気象協会が、「家庭の備蓄状況に関するアンケート」の結果を公開しています。
2020年8月に行なわれたインターネット調査には、20代~40代の女性300人が回答しています。
この記事では、防災用品として準備している物品の変化について紹介します。
「マスク」を備蓄する人が増えている
「災害に備えて家庭に備蓄しているもの」を聞いています。
一番多いのは「ティッシュペーパー」でした。
あまり差がなく「レトルト食品、インスタント食品」「トイレットペーパー」「水」などの定番のアイテムが続きます。
そして、5位に「マスク」が入りました。
「マスク」は、昨年の同じアンケートでは、20位にも入っていませんでした。
しかし、「マスク」は、今年に入って新型コロナウィルスの影響で、一気に身近な存在となりました。
それが、この順位にも反映しているのでしょう。
「マスク」「消毒液」「ウェットティッシュ」を追加
新型コロナウイルスの流行によって、備蓄量を増やしたものがあると回答した人に、追加した物品を聞いています。
やはり、一番多いのは「マスク」でした。
そして半分以上の人が、「アルコール消毒液」と「除菌ウェットティッシュ」も追加しています。
防災用品もお手入れが必要
市販されている防災用品のセットは、いつも同じような内容で変化がありません。
しかし、大きな災害があったときは、その被害を教訓にして、防災用品に手を入れる必要があります。
近年の例で言えば、2018年の北海道胆振東部(いぶりとうぶ)地震をきっかけに、スマートフォン用のモバイルバッテリーを準備した人が多いでしょう。
今年は、それが新型コロナウイルスに代表される、流行病への対策というわけです。
現在は、避難所に避難した場合でも、新型コロナへの予防対策が必要になっています。
アンケートにもあるように、「マスク」や「アルコール消毒液」「除菌ウェットティッシュ」などを、自分の手で防災用品に追加しましょう。
その際には、水や保存食など、有効期限がある物品の有効期限を確認し、必要に応じて入れ替えることをおすすめします。