新型コロナの影響で、防災用品に「マスク」を用意する人が増えている

[2020/8/31 00:00]

防災用品の備蓄についてのアンケート

9月1日の「防災の日」を前に、一般財団法人 日本気象協会が、「家庭の備蓄状況に関するアンケート」の結果を公開しています。

2020年8月に行なわれたインターネット調査には、20代~40代の女性300人が回答しています。

この記事では、防災用品として準備している物品の変化について紹介します。

「マスク」を備蓄する人が増えている

「災害に備えて家庭に備蓄しているもの」を聞いています。

一番多いのは「ティッシュペーパー」でした。

あまり差がなく「レトルト食品、インスタント食品」「トイレットペーパー」「水」などの定番のアイテムが続きます。

そして、5位に「マスク」が入りました。

「マスク」は、昨年の同じアンケートでは、20位にも入っていませんでした。

しかし、「マスク」は、今年に入って新型コロナウィルスの影響で、一気に身近な存在となりました。

それが、この順位にも反映しているのでしょう。

出典:日本気象協会

「マスク」「消毒液」「ウェットティッシュ」を追加

新型コロナウイルスの流行によって、備蓄量を増やしたものがあると回答した人に、追加した物品を聞いています。

やはり、一番多いのは「マスク」でした。

そして半分以上の人が、「アルコール消毒液」と「除菌ウェットティッシュ」も追加しています。

出典:日本気象協会

防災用品もお手入れが必要

市販されている防災用品のセットは、いつも同じような内容で変化がありません。

しかし、大きな災害があったときは、その被害を教訓にして、防災用品に手を入れる必要があります。

近年の例で言えば、2018年の北海道胆振東部(いぶりとうぶ)地震をきっかけに、スマートフォン用のモバイルバッテリーを準備した人が多いでしょう。

今年は、それが新型コロナウイルスに代表される、流行病への対策というわけです。

現在は、避難所に避難した場合でも、新型コロナへの予防対策が必要になっています。

アンケートにもあるように、「マスク」や「アルコール消毒液」「除菌ウェットティッシュ」などを、自分の手で防災用品に追加しましょう。

その際には、水や保存食など、有効期限がある物品の有効期限を確認し、必要に応じて入れ替えることをおすすめします。

[シニアガイド編集部]